赤ちゃんに読み聞かせしたい絵本
赤ちゃんとのコミュニケーションに取り入れたい絵本の読み聞かせ。赤ちゃんはまだ視界もはっきりとせず、感覚も未熟な状態ですが、生活の中で絵本を上手に取り入れることで視覚の刺激になったり、音を聞き取ったり、パパやママの声を聞くことで安心感を得たりと、さまざまなメリットがあります。
また、絵本の読み聞かせを通して、最初は反応のすくなかった赤ちゃんが、だんだんとページに興味を持ったり、「あー」と言葉を発したり、指差しをしたりと、成長を感じられますし、一緒の時間を過ごすという点でも親子のスキンシップにもなり、その後の本を読む習慣付けにもつながっていきます。
ここでは、赤ちゃんに読み聞かせしたい絵本を5冊紹介していきますので、ぜひご覧ください。
しましま ぐるぐる/柏原晃夫 作
ロングセラーの0歳〜2歳向け絵本です。
黒と白と赤や青の強いコントラストと、しましま模様やぐるぐる模様といった様々な模様が月齢の低い赤ちゃんでも楽しめる内容となっています。「ぐるぐるぐる まわるまわる」「しましま すいすい」といった短い文章で、文章の意味がわからなくても、言葉の音で楽しめる絵本です。
我が家では2か月頃から読み聞かせをしました。
読み聞かせる前は「まだ早すぎるかな? 」と思いましたが、実際に子供に見せてみたら、じーっと集中して絵本を見つめてくれていました。月齢が進むにつれてだんだんとお気に入りのページで声を出したり、手で触れてみたりと様々な反応が返ってくるようになりました。とくにおさかなのページはお気に入りで、食い入るように何度も眺めていました。
本には「赤ちゃんの目から20センチくらいの位置で見せてあげてください。初めての「見る」感覚に、赤ちゃんの喜ぶ姿が見られるでしょう」とありましたが、まさにその通りだなぁと感じました。
赤ちゃんの反応には個人差があると思いますが、読み聞かせの習慣を作る最初のステップに最適な1冊です。この本をきっかけに様々な本を読み聞かせるようになり、子供自身も絵本に興味を持ってくれるようになりました。
本の作りは、厚紙で耐水コーティングが施されているので、ヨダレまみれの手で触っても簡単に拭き取れますし、厚みがあり破れにくい紙なので、ページもめくりやすいです。所々にしかけのように穴が開いており、触っても安全な作りになっています。
ほかにも「あかあか くろくろ」「ぶんぶん きいろ」などいろいろなシリーズが出ていますので、ぜひご覧ください。
絵本【いろいろばあ/新井浩行 作】
絵の具たちが元気に「いろいろ、、、ばぁ!」と出ててきては、色んな形になったり、色が合わさったりする0歳~2歳向けの絵本です。
絵の具の色は赤や青、黄色。色が混ざると緑になったり、紫になったりと、色の名前を覚えるのにも良いですし、色の仕組みも視覚的に分かりやすいイラストでおすすめです。
シンプルですが、色や形、擬音が組み合わさっており、小さい子が楽しめる内容になっています。
我が家では、「いない いない ばぁ!」と同じ要領で読み聞かせ、ページをめくるたびに子供がニコニコ喜んでくれていた一冊です。
絵本【どうぶつ へんしーん / わらべ きみか 作】
ページをめくるたびに、違うどうぶつに変身する穴あきボードブックです。
「とことことこ」「ぴょーん」「ぶぶぅ」と読む音も楽しく、テンポよく読めます。
色彩もはっきりしているので、赤ちゃんから楽しめますし、動物の形や色を楽しみながら覚えられます。
可愛らしいイラストで親しみやすく、お出かけのときにカバンにいれて持って行くのにもちょうどいいですね。
絵本【くっついた / 三浦太郎 作】
あたたかみのあるかわいらしいイラスト。
いろんなどうぶつたちが出てきて、手をつないだり、鼻をあわせたり、「くっついた」の繰り返しが楽しく、赤ちゃんもニコニコ笑顔になれる絵本です。
さいごはおかあさんやおとうさんも「くっついた」に合わせてほっぺを合わせてみるのもいいかもしれません。
我が家では生後半年くらいから読み聞かせをしました。
「くっついた」のリズムが楽しいらしく、何度も読んでと持ってきては、ほっぺを合わせて「きゃっきゃっ」と笑いながら楽しんでいます。
ボードブックタイプではないので、ややめくりづらいですが、テンポよく読むと喜んでくれます。文章もシンプルなので、子供も理解しやすく、覚えやすいと思います。
【がたん ごとん がたん ごとん】 安西水丸/作
0歳から楽しめるシンプルなストーリーのベストセラー絵本です。がたん ごとんのリズムが心地よく、機関車にいろんなものが乗ってきます。
我が家ではファーストブックとして、この本を購入しました。
絵本の「がたんごとん」の文章をまねて、子供を抱っこしつつ「乗せてくださーい」と語りかけながら、抱っこしている子供の横にぬいぐるみを乗せていくと、ニコニコ楽しそうに笑ってくれたりして、我が家では「がたんごとん」ごっこをして楽しんでいます。
今では子供が自ら「読んで」と持ってきてくれるほど気に入っています。
最初はじっとながめるだけでしたが、この1冊を通して、言葉に反応したり、指差しをしたり、物の名前を覚えたりと子供の成長をこの絵本とともに感じられました。
抑揚をつけてみたり、電車の動きを取り入れてみたりしながら読んでみると、興味を持ちやすくなりますし、絵本習慣の一歩におすすめです。
赤ちゃん向けに絵本を選ぶときのポイント
赤ちゃんはまだ視界がぼんやりとしていて、淡い色彩を見分けることが難しいため、はっきりとした色使いのものが見やすいかと思います。また、文章を読むというよりは、オノマトペのような音を楽しむものが適しています。
叩いてしまったり、ぎゅっとページを握っても切れたり破れたりしない、厚紙でできているものがおすすめですし、お出かけの際にバッグに入れられる様なサイズのものもおすすめです。
子育て中は忙しくなりがちですが、絵本の読み聞かせはお子さんとのリラックスタイムにぜひ取り入れていきたいですね。